犬にとってのトリミングは美容だけが目的ではありません。健康維持や病気の予防、早期発見、犬が人間の生活の中で快適に過ごすために必要な場合もありますので、定期的にしてあげる必要があります。
専門的なカットを除けば飼い主にも簡単に家庭で出来るトリミングもありますので、是非チャレンジしてみましょう。
被毛を美しく保つにはブラッシングはかかせません。長毛種はピンが長めのブラシを選んで細かくやさしく通してあげ、短毛種はゴム製のブラシを使い毛並みの通りにマッサージをするようにブラッシングしましょう。
ブラッシングは体の下部から上部へと順に行い全身をとかし、特にもつれやすい脇や内股はしっかりと行います。犬の体はブラッシングにより毛が抜けるのが促進され、艶のある被毛になっていきます。
シャンプーはあまり頻繁に行うものではなく、健康な皮膚の犬なら20日に1回程度で十分です。人間のものでは刺激が強すぎますので、犬専用のシャンプーを使って行います。犬専用のもので皮膚炎になるようであれば、動物病院に薬用シャンプーがありますので、相談してみましょう。
体を濡れたままにしておくと、蒸れて皮膚病の原因になる事がありますので、乾燥には気を付けて下さい。
ポイントはシャンプーやお湯が目や耳に入らないようにする事です。最初は足下から始め、慣れてからお腹や背中、しっぽと移っていきます。顔周りは殆どの犬が嫌がりますので後半でまとめて行います。
耳を洗うときは、耳に水が入らないように耳道内に綿球を入れ、先に手に泡をつけて包みこむようにしながら優しくもみ洗いをします。
耳の中はシャンプーの後も湿っていますので、柔らかい脱脂綿か綿棒で力を入れすぎないよう優しく拭いてあげましょう。
脚の裏の毛が長くなると汚れて指の間がただれたり、フローリングの床で滑ったりして足を痛めてしまいます。肉球を傷つけないように注意して短く切りそろえましょう。犬用のはさみを使用するときれいに仕上がります。
肛門の周囲は長く伸びた毛が便にからまったりしますので、特に綺麗にしておきましょう。カットは尾のつけ根の内側と肛門のまわりを短く切っておきます。
生後2ヶ月を過ぎたら爪は固くなりますので、専用の爪切りを使用してカットします。根元側にピンク色の血管が見えますので、先の白い部分だけをカットして先端にやすりをかけます。
外で十分運動している犬は、爪が磨耗するので室内犬ほど頻繁に切る必要はありませんが、アスファルトの上を歩いて音がするようになると、爪が伸びてきた目安ですので、カットしてあげましょう。
爪の黒いイヌは光に透かしても血管を見る事が出来ませんので、先端を少しづつ注意しながら切っていきます。
最初は慣れずに怖いものですが、出血してしまった場合でも慌てず清潔なガーゼで圧迫して止血をします。あらかじめ止血剤を用意しておきましょう。